Crypto OS
Non-Technical Crypto OS第4段階 · トークン、市場、リサーチ

第20章 · Tokenomics とは何か

分配の円グラフ以外に、Tokenomics は何を答える必要があるのか?

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練習する能力
ResearchFinancial LiteracySystem Thinking
実践
プロトコルの資金の流れを描く:ユーザーの支払い → プロトコル収益 → 分配先 → トークン保有者が得るもの。
AI Lab
AI に同じプロトコル向けに価値獲得のあるものとないものの 2 つのトークノミクスを設計させ、長期的な結果を比べる。

現実の問題

プロジェクトのTokenomicsページを開く。

中央に配色の整った円グラフがある。チーム20%、初期出資者18%、エコシステム基金30%、コミュニティとエアドロップ32%。下の小さな文字に総量10億枚と書かれ、さらに下には解除日程の棒グラフがある。

ページはそこで終わる。

一つ答えてみよう。このページを読んで、何が分かったか?

10億枚を誰にどう配り、おおよそいつ放出するかが分かった。前章では、こうした数字を24行の表に変える方法を学んだ。

しかし、もっと基礎的な問いには一言も答えていない。

  • このプロジェクトを知らない人は、なぜ最初の一枚を買うのか?
  • 買った後、受け取るなり売らず、なぜ持ち続けるのか?
  • プロトコルが稼いだら、そのお金は自分の一枚とどう関係するのか?
  • 新しいコインを発行し続けて利用者に補助するなら、誰がその補助を負担するのか?

円グラフが答えるのは「どう配るか」。この四問が答えるのは「なぜ価値があるか」だ。

多くの人は、前者をTokenomicsのすべてだと考えている。

思考実験

あなたはオンチェーン取引市場の設計者だ。商品はすでに機能し、各取引で0.3%の手数料を取り、年間1000万ドルの収入があり、安定して成長している。

トークンを発行することにした。五段階で進み、各段階で一つだけ加えよう。

第一段階:円グラフだけ。

1億枚発行する。チーム20%、出資者18%、エコシステム30%、コミュニティ32%。分配は完了した。

ここで止まり、知らない人がなぜ一枚を買うのかを自問しよう。

今の答えは「後で誰かがもっと高く買うと思うから」しかない。成立しうる答えだ。そう価格が決まるものは多く、第22章で真剣に扱う。ただし、年間1000万ドル稼ぐこの事業とは、何の関係もない。

第二段階:用途として投票を加える。

保有者がプロトコルのパラメータに投票できる。もっともらしく聞こえる。

誰が投票のために払うだろうか? 結果に影響を与えたい人だけだ。しかも決められるのが「手数料を0.3%から0.25%にする」だけなら、払いたい人は非常に少ない。

投票権の価値は、どれだけのものを支配できるかで決まる。

第三段階:収入を持ち込む。

1000万ドルの手数料は、現在マルチシグウォレットへ入っている。

では、保有者とその1000万ドルの関係は何か?

答えは、関係を定めるルールがなければ、関係はないだ。チェーンが収入と特定のトークンを自動で結び付けるわけではない。コントラクトやガバナンスルールに明記する必要があり、自然には生まれない。

第四段階:そのルールを書く。

手数料収入の50%を、四半期ごとに市場での買い戻しとバーンに使うと定める。

これで関係ができた。年間500万ドルの実際の買い需要が市場に入り、総量も減る。保有者は初めて、心理と無関係な保有理由を得る。

第五段階:反対側を忘れない。

取引量を増やすために、同時に年間800万枚を追加発行し、流動性提供者へ報酬を出している。

当時の価格では、その800万枚は1200万ドルだ。

両側を並べてみよう。

入る価値    +500万ドル   (買い戻し・バーン)
出る価値    -1200万ドル  (追加発行による補助)
────────────────────────────────
純流出      -700万ドル / 年

価値を獲得するトークンを設計したのに、全体では保有者を純希薄化させている。

この計算こそ、Tokenomicsの核心だ。 円グラフは、最初から最後まで計算に参加していない。

あなたが決める

設計者へ戻ろう。年間1000万ドルの手数料収入がトレジャリーにある。どう扱うか?

結果を観察する

四つの選択肢に正解・不正解はないが、共通して一つのことを明らかにする。

Tokenomicsで本当に設計するのは、分配ではなくお金の流れだ。

円グラフは静止写真で、ある瞬間に誰がいくつ保有するかを示す。資金の流れは動画で、毎日誰から来て、どこを通り、最後に誰の手元へ残るかを示す。

四つを並べて比較しよう。

収入の処理直接受け取る人希薄化される人停止すると
トレジャリーへ残すガバナンスで決める任意の人直接希薄化する人はいない本来緩衝なので、影響は最小
買い戻し・バーン全保有者が比例して恩恵いない買い需要が消え、総量減少が止まる
ステーキング者へ配るステーキング者新コインなら非ステーキング者ステーキング率が落ち、解除して売られる
成長への補助補助を得る利用者と流動性提供者追加発行で全保有者補助で買った活動が消える

第二、第三列を合わせると、重要な問いになる。誰が払い、誰が希薄化されるか。

明確にしておくべきことがもう一つある。思考実験の第五段階へ戻ろう。プロトコルは、買い戻しと大量の追加発行を同時にできる。「四半期ごとに買い戻してバーンする」と読む利用者は良いことだと感じても、反対側の追加発行まで計算する人は少ない。

だから、本当に計算するのは「価値獲得があるか」ではない。

価値が入る速度と、持分が希薄化される速度の、どちらが速いか。

両方とも公開され、計算できる。それができれば、この章の作業の大半は終わる。

モデルを作る

Tokenomicsは五つの問いに分けられる。五つの欄を埋めれば、トークンの経済構造を完全に説明できる。

問い問う内容分からない場合の意味
誰が得るかどう分配し、いつ出そろうか前章の解除曲線。最も調べやすい
なぜ保有するか持てば何を得て、持たなければ何を失うか答えられなければ、価格は心理だけで決まる
なぜ支払うか誰が実際のお金を入れているか答えられなければ、新規参加者が収入源かもしれない
誰が希薄化されるか追加発行、解除、報酬が誰を薄めるか最も飛ばされやすく、代償も大きい欄
どう価値が入るか収入をどの仕組みでトークンへ結び付けるか仕組みがなければ関係はなく、推測では補えない

五つをつなぐと、資金の流れになる。

  1. 利用者の支払い
  2. プロトコル収入
  3. ルールによる分配
  4. トレジャリー / 買い戻し / ステーキング者 / 補助
  5. 保有者が得るもの・失うもの
すべての矢印には、具体的なルールの裏付けが必要だ。ルールが見つからない矢印は描けない。

図にする際の規律がある。各矢印に対応するコントラクト関数、パラメータ、ガバナンス決議を指し示せなければならない。 示せない矢印は実線にせず、点線にして「明確な仕組みなし」と書こう。多くのプロジェクトの資金流は、第三の矢印で途切れる。

モデルのもう半分は、逆方向に回る二つの循環だ。

上向きの循環:利用者が増えて収入が増え、仕組みを通じて保有者へ流れる。長期保有したくなり、トークンが安定する。流動性や協力を集めやすくなり、さらに利用者が増える。

下向きの循環:トークンが下がり、トークン建ての補助が減る。流動性提供者が離れ、板の厚みと使い勝手が悪化し、利用者が去り、収入が落ち、トークンがさらに下がる。

どちらも同じ仕組みを使い、方向が違うだけだ。上向きの循環を設計するのは、同時に逆向きも設計することになる。第21章で市場全体のサイクルへ拡大する。

最後に、直感に反する判断を覚えよう。

トークンの最も強い支えは、何を稼げるかよりも、何のために消費されるかであることが多い。

手数料の支払い、担保、ステーキングでのロック、バーン。どれも流通からトークンを取り除く。継続的に消費される需要は、一回限りの購入理由よりずっと強い。

何と呼ぶか

分配Allocation

チーム、初期出資者、財団、エコシステム報酬、コミュニティなどの参加者間で行う初期配分。

あの円グラフのことだ。Tokenomicsの第一の欄であり、すべてではない。

権利確定Vesting

配分された持分を時間に従って徐々に解除する設計で、Cliffと線形期間を含む。第19章ですでに分解した。

本当の役割はインセンティブだ。チームと初期出資者が、いつまでプロジェクトと結び付くかを決める。

価値獲得Value Capture

プロトコルが生む価値を、どんな仕組みでトークン保有者へ結び付けるか。

一般的な仕組みは四つ、買い戻し・バーン、ステーキング者への収入分配、トークンによる支払い、担保や安全の保証金としての利用だ。

鍵は「仕組み」。コントラクトやガバナンスルールに書かれていない関係は存在しない。「プロトコルが稼ぐからトークンが上がる」は価値獲得ではなく、願望だ。

消費先Sink

手数料、ステーキング、担保、バーン、権利を得るための長期ロックなど、流通から取り除き、ロックや消却を行う用途。

反対は蛇口(Faucet)で、追加発行、解除、報酬などだ。健全なトークン経済に必要なのは蛇口がないことではなく、蛇口に見合う消費先があることだ。

フライホイールFlywheel

各段階が互いを強め、回転が速くなる循環。

設計では逆回転も同時に推演する必要がある。同じ仕組みは、下落時も同じ効率で互いを強めるからだ。第21章で詳しく扱う。

希薄化Dilution

新しいトークンが流通に入り、一枚が表す持分が小さくなること。

源は二つ。解除は配分済み持分の到着、追加発行は新しい持分の生成だ。

純額で判断しよう。価値の流入速度から、希薄化の速度を引く。 片側だけを見る結論は、たいてい誤っている。

実践

実践一つのプロトコルの完全な資金流図を描くプロジェクト文書 + ガバナンスフォーラム + オンチェーンデータのプラットフォーム0円。調査のみで、実資金は使わない

実収入のあるプロトコルを選ぼう。取引所、借入プロトコル、無期限契約プラットフォームのいずれでもよい。目標は図一枚と数字一つだ。

第一の矢印:利用者が払う費用を探す。

取引手数料、借入の利ざや、出金費用、清算ペナルティ、資金調達の徴収分など、すべての費用を列挙する。それぞれ率と文書の該当ページを記録する。

利用者のポケットから出るお金か、それとも別のトークン保有者のポケットからか? と問おう。両者の性質はまったく違う。

第二の矢印:お金が入るアドレスを探す。

文書やコントラクトで受取アドレスを見つけ、ブロックエクスプローラーで最近の流入を見る。

意外な発見が多い段階だ。文書ではトレジャリーへ入るとあっても、実際には三経路に分かれていることがある。オンチェーンを基準にする。

第三の矢印:分配ルールを探す。

収入をいくつに分けるか、比率、決定者を明確にする。コントラクトに固定されているか、四半期ごとの投票で決めるか?

チームや運営法人へ直接入る部分はあるか? Tokenomicsページに書かれることは少ないが、ガバナンス提案には書かれていることが多い。

第四の矢印:保有者が得るものを探す。

買い戻し・バーンなら、記録を探して過去90日の金額を集計する。

ステーキング者への分配なら、分配コントラクトを探して過去90日の額を集計し、収入か、新たに発行したトークンかを確認する。

何もなければ、正直に途切れた矢印を描こう。失敗ではなく、結論だ。

反対側を計算する:過去90日の新規供給。

追加発行と解除を含め、期間の平均価格を掛けて金額にする。

二つの数字を並べ、表を作る。

過去90日年率換算
価値流入(買い戻し + 分配)
価値流出(追加発行 + 解除)
純額
純額 ÷ 流通時価総額

最後の行が、この Lab の成果物だ。ほかのプロトコルと横に比較できるパーセント値になる。

図と公式Tokenomicsページを並べよう。公式サイトの情報は、図の左上の小さな一部分しか覆っていないことが多いだろう。

この図が、このステージの成果物の本体だ。 第26章で同じ方法を使い、プロトコルの純収入を計算する。

AI Lab

AI Lab同じプロトコルに二つのTokenomicsを設計させ、隠された費用を見つけるLevel 2 · AI Copilot

まず実際のプロトコルを選び、事業モデルと収入構造を明確にする。それから、次の課題をAIへ与えよう。

以下はあるプロトコルの事業モデルと収入構造です。まったく異なる二つのTokenomicsを設計してください。

案A:トークンに明確な価値獲得の仕組みがある。
案B:ガバナンス権のみで、価値獲得が一切ない。

両案とも、次の五点を明確にしてください。
1. 誰がトークンを得て、どんな日程で出そろうか
2. なぜ保有し、持たなければ何を失うか
3. 誰がこのシステムへお金を払うか
4. 誰が、どんな速度で希薄化されるか
5. 収入をトークンへ結び付ける具体的な仕組み(書けなければ「なし」と明記)

次に、両案それぞれについて「収入が3倍に増える」と
「収入が70%落ちる」の二つの場合の、三年後の姿を推演してください。
各段階に理由を付け、結論だけを出さないでください。

最後に、両案がそれぞれ最も失敗しやすい段階を列挙してください。

両案を得たら、重点は優劣の判断ではなく、どこを曖昧にしたかを探すことだ。

典型的には、案Aを美しく具体的に書き、案Bを曖昧にする。「価値獲得なし」は聞こえが悪いため、「ガバナンス権自体に長期の価値がある」といった文で埋めたがる。

そこをつかまえよう。もっともらしくてもコントラクトへ落とせない文を、すべて線で示す。 そうした文が多いほど、Tokenomicsの仕組みは少ない。

応用として、設計した案Bを、実際にガバナンス権しかないプロトコルと比較しよう。現実世界では、この実験はすでに行われている。

AI の回答後、自分で必ず検証すること

  • 価値獲得のない案で「保有者は何も得ない」と正直に書いたか、曖昧な言葉で逃げたか
  • 価値獲得のある案の仕組みは、本当にコントラクトに書けるか、それとも願望か
  • 両案で希薄化側も計算したか、流入だけか
  • ステーキング者へ新しく発行したトークンを配ることを、配当と呼んでいないか
  • 収入の仮定を、実際のプロトコルデータで検証できるか
  • 長期の結果に推演の過程があるか、結論だけか
  • 両案それぞれで最も失敗しやすい段階を示したか

実例

ガバナンス権しかないトークン2020年から現在まで

一部のプロトコルは公開時に、「トークンはガバナンスのみで、収入を一切獲得しない」とした。規制への慎重な姿勢が、大きな理由だった。

数年で結果は明確に分かれた。商品が成功し、収入が成長し続けても、トークンと成功の間には隔たりが残った。保有者は、いつか投票で分配案が通ることを期待するしかなかった。

興味深いのはその後だ。一部は実際にガバナンスで収入分配のスイッチを入れた。「今は価値獲得がない」は「永遠にない」ではない。ただし同時に、スイッチが入るまで、その関係は実際に存在しなかったことも示す。

買い戻しと追加発行の同時進行複数のプロトコルで長く続く

買い戻し・バーンの計画が発表され、コミュニティが熱烈に反応する。

同時期、ブロックごとにトークンを継続発行し、流動性を補助している。両側を年率換算すると、追加発行は買い戻しの数倍だった。

純効果は継続的な希薄化なのに、告知は買い戻しだけだ。 意図的な誤誘導とは限らない。買い戻しは決定なので発表する価値があるが、追加発行は以前に決めたパラメータで、毎日話すものではない。

結論は、自分で純額を計算すること。告知を読むだけでは分からない。

配当と扱われる追加発行報酬型プロトコルによくある

ステーキング画面に年利40%、源泉は「プロトコル報酬」と表示される。

コントラクトを開くと、40%はすべて追加発行のトークンだった。つまり、ステーキング者の得る持分は、しない人の希薄化分から来る。プロトコル自身の収入は、一銭も関わっていない。

この設計にも役割はある。流通からトークンをロックする、有効な消費先だ。ただし配当ではない。

判断方法は一つだけ。報酬が収入から来るか、追加発行から来るかを調べる。 画面では同じ見た目をしている。

消費先が支える需要複数のパブリックチェーンとアプリ

配当や買い戻しではなく、必ず使う必要があることに支えられるトークンもある。オンチェーン手数料、バリデーターの保証金、一定の枠を得る担保などだ。

特徴は、継続的で、使用量に連動することだ。使用量が増えれば消費も増え、チームの決定は不要となる。

対して、買い戻しや分配には人や投票による実行が必要だ。ルールによる消費は、決定による分配より中断しにくい。 価値獲得を評価する際に、とても実用的な観点だ。

変数を一つ変える

もし収入が三倍になっても、価値獲得の仕組みを一文字も変えない

もともと仕組みがあれば、トークンへの価値流入も三倍になり、保有者が直接恩恵を得る。

なければ、三倍の収入成長は保有者にまったく関係しない。プロトコルの価値は増えても、トークンはそうとは限らない。

これが最も区別してほしいことだ。プロトコルの価値とトークンの価値は別で、その間に橋が必要になる。 第26章で収入側からもう一度扱う。

もし追加発行をすべて止め、買い戻しは維持する

希薄化側がゼロになり、純流入が正となって、保有者の状況は直ちに良くなる。

代償は反対側にある。追加発行は流動性と利用者を補助していた。止めれば板が薄くなり、取引量も減る。プロトコル収入の源は取引量だ。

追加発行の停止は、流出と流入を同時に減らすかもしれない。 純効果は具体的に計算し、当然と思ってはいけない。第28章で停止後にどれだけ残るかを判断する。

もし収入分配のスイッチを投票に委ね、四半期ごとに決め直す

最も柔軟だ。相場が良ければ成長へ多く使い、悪ければ保有者へ多く返せる。

代償は期待の不安定さだ。四半期ごとに変わりうるものを、長期判断に織り込むことはできない。 同時に、最大の投票権を持つ少数のアドレスへ権力が集中する。

第24章のGovernance Riskへつながる。一度の投票で資金を持ち去れるか? この設計では、少なくとも一度で行き先を決められる。

もし手数料はこのトークンでしか払えず、ほかの方法を認めない

消費が必須になる。利用する人がいれば先に買う必要があり、誰の決定にも依存せず、需要が使用量に直結する。

代償は使い勝手だ。利用前に価格の変動する資産を持つ必要は、新規利用者への現実的な障壁となる。最後には「ステーブルコインで払い、裏で自動交換する」経路を加えざるをえないプロジェクトも多い。その経路を開くと、必須だった需要は再び弱くなる。

取捨選択は明確だ。価値獲得の強さと利用の障壁は、通常、同じスライダーの両端にある。

持ち帰る問い

3
なぜトークンが必要なのか?

具体的な検査方法を得た。設計からトークンを削除しても、プロトコルは動くか?

そのまま動けば、主な役割は資金調達と配布だ。それは悪ではないが、明確にすべきだ。第30章で、自分のプロジェクトで正直に答える方法を学ぶ。

6
収益はどこから生まれるか?

収入には出典が必要だ。手数料、利ざや、清算ペナルティなど、一筆ずつ誰が払うかを説明できなければならない。

最も危険なのは、追加発行そのものを収入源とすることだ。収入ではなく、希薄化で得た帳簿上の数字だ。第17、26章で区別を明確にする。

7
トークンはどう価値を取り込むか

この章の主な問いだ。答えは二つだけ、コントラクトかガバナンスルールに書かれた具体的な仕組みがあるか、ないかだ。

「プロトコルが成功するのでトークンが上がる」は答えではない。仕組みを見つけ、名前と場所を書く。見つからなければ「明確な仕組みなし」と書こう。

10
インセンティブは何か?

Tokenomicsは本質的にインセンティブ設計であり、ルールが何をしたくさせるかという問題だ。

三回問おう。利用者は何をしたくなるか? 流動性提供者は? チームは? 一つでも「できるだけ早く売る」なら、それは人の心の問題ではなく、設計の結果だ。

章末チェック

要点

トークノミクスが答えるのは、誰が払い、誰が希薄化し、価値がどうトークンに入るかだ。

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